根元で起こる大動脈弁閉鎖不全の方のタダラフィル使用

タダラフィルは、クエン酸シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)に次ぎ、日本で3番目に厚生労働省の承認を受け、臨床応用された勃起不全症治療薬です。また勃起不全症だけでなく、肺動脈性肺高血圧症、排尿障害にも近年は使用されるようになっています。タダラフィルはクエン酸シルデナフィルやバルデナフィルと比較して、副作用頻度が低く、また併用禁忌の薬の種類も少ないことから、3剤の中では最も安全性の高い薬と言えます。それでも、副作用や飲み合わせの面で注意事項は沢山あります。ここでは大動脈の根元で起こる大動脈弁閉鎖不全症の方のタダラフィル使用について解説します。
タダラフィルの使用は心血管障害を有し、性行為が不適当と考えられる方には禁忌とされています。勿論、大動脈弁閉鎖不全を有する方も注意を要します。例えば大動脈弁閉鎖不全を長期的に罹患している方には特に注意が必要です。このような方は、心臓が大動脈弁閉鎖不全によって、血液が必要な量送り出せていない場合、心臓が筋肉を増強し、より強力に血液を押し出そうとします。そうすると、心臓が肥大化していき、いずれその心筋は固くて、使い物にならないものとなり、うまく拍出できなくなってきます。そのような時にもしタダラフィルを使用すると、血管拡張により、血圧が下がり、余計に血液の循環が悪くなり、循環不全に至る場合があります。
よってこの疾患を罹患していて、タダラフィルを使用しようとする方は、少なくとも医師の指導、診察の上で使用する必要があります。近年、インターネットの普及によって、海外製品を安価に手に入れることができる個人輸入代行サービスが使われる機会が増えていますが、心疾患のある方は自己判断で服用しないようにしましょう。